ウクライナへ対空戦車を追加供与、独首相が明言
(CNN) ドイツのショルツ首相は29日、ウクライナに対して、さらに「ゲパルト対空戦車」(自走式対空砲)を供与すると明らかにした。
ショルツ氏は記者会見で、こうした有能なシステムを提供するための作業を続けると述べた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、ショルツ氏と電話会談を行い、ロシアによる民間インフラや水や電力の供給に対する空爆について協議した。ショルツ氏は現在も続く砲撃を非難したほか、短期的な支援について確約した。
ショルツ氏によれば、ゼレンスキー氏から、財政面だけでなく武器の供与も含めた広範なドイツの支援について謝意が示されたという。ドイツが供与する砲門や防空システムが、ウクライナの領土の完全性と主権を保障する能力にとって大きな影響を与えるからだとしている。
ドイツはこれまでに、エネルギーインフラの修理のための短期的な財政支援として約5600万ユーロ(約80億円)を供与した。ドイツはまた、ロシア軍の砲撃によって電力不足に陥っているウクライナに対して350台以上の発電機を提供している。