ロシア軍、ドニプロ川西岸の全集落に砲撃

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ロシア軍によって破壊されたアントニフスキー橋=2日、ウクライナ・ヘルソン/Bernat Armangue/AP/FILE

ロシア軍によって破壊されたアントニフスキー橋=2日、ウクライナ・ヘルソン/Bernat Armangue/AP/FILE

(CNN) ウクライナ当局者は29日、ウクライナ南部ヘルソン州で、ロシア軍がドニプロ川西岸の「全ての集落」に対して砲撃を行っていると明らかにした。砲撃の対象となっている集落には最近になってウクライナ軍によって解放された場所も含まれている。

ヘルソン州議会の議員は記者会見で、ロシア軍がヘルソン市とヘルソン州西岸の両方に対して砲撃を継続していると述べた。砲撃はドニプロ川沿いの全ての集落に対して行われているという。

同議員によれば、死傷者は出ていないものの、主要なインフラに対する攻撃は続いている。

電力会社の作業員がヘルソン市への電力供給を完全に復旧するために作業を行っている。重要なインフラには電力が供給されているものの、全てではないという。病院には電力の供給が行われているとした。

同議員によれば、水の供給は完全には行えていない。インターネットは一部でつながるようになり始めたという。

ヘルソン市の人口は、侵攻前の32万人から4分の1に減った。砲撃や公共設備の不足のため、毎日人々が街を離れているという。

同議員によれば、ロシア軍の多くはドニプロ川東岸から約15~20キロ離れた地点に配備されている。ロシア連邦保安局(FSB)の要員が川の近くの都市にある監視所を占拠した。FSB要員は残っている住民に対して避難するよう圧力を加えているという。

同議員は、仮設住宅にいる人々はロシアに避難させられるだろうとの見方を示した。

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