ロシア軍の重要補給路の橋で爆発、占領下のメリトポリ市

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ウクライナ南部メリトポリにある道路橋が爆発の標的になったという/Telegram

ウクライナ南部メリトポリにある道路橋が爆発の標的になったという/Telegram

(CNN) ウクライナ中南部ザポリージャ州メリトポリ市にあるロシア軍の重要な補給路とされる道路橋で15日までに爆発が起き、この影響で路上がゆがんだり、下方へ陥没したりしたような被害を捉えた映像がオンライン上に流れた。

同市はロシア軍の占領下にあり、ロシアはザポリージャ州の併合も既に宣言している。12日夜の爆発の被害を伝えたビデオはロシア側の行政当局者が寄せたもので、爆発音が聞き取れる監視カメラが撮影したとみられる映像も同じく公開した。

CNNは爆発がこの橋で発生したのかは確認できていない。

メリトポリ市のウクライナ側のフェドロフ市長は、橋は戦略的に重要な経路の一つと形容。親ロシア派当局者は、ザポリージャ州や南部ヘルソン州の支配地への食料、医薬品や建設資材を運ぶ重要な補給ルートになっていると述べた。

橋はメリトポリ市と一部の郊外地区を結び、ウクライナ南部の沿岸地域を走るM14と呼ばれる高速道路上に位置する。この高速道路はメリトポリの東方にあるザポリージャ州ベルジャンスクや東部ドネツク州マリウポリ市へつながり、ロシア本土へも続いている。

ロシアが任命したメリトポリ市の行政当局者は、橋の一部の爆破にはTNT火薬換算で15~20キロが仕掛けられた「2個の爆発装置」が使われたと主張した。ロシアが据えたザポリージャ州責任者はSNS上で、2カ所の鉄筋コンクリート製の橋脚が爆破され、その後に橋自体が沈下したと認めた。

ただ、貨物の往来への影響は一切ないともし、橋に戦略的な重要性もないと強調した。

一方、アゾフ海に臨むベルジャンスク市のロシア側の責任者は14日、ウクライナの「破壊工作員」が変電所を爆破し、1万以上の契約先が停電に襲われたと述べた。爆破は13日夜に起きたとした。

ウクライナ軍によるザポリージャ州のロシア占領地に深く入り込んでの攻撃はここ数週間、増えている。13日にはメリトポリ市のロシア軍の指揮所を破壊し、さらに同州エネルホダルやトクマクなども攻撃したと報告。この攻勢で総数150人を負傷させ、砲門の陣地3カ所に被害を与えたとした。

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