ロシア、移民を動員補強に利用する可能性 ウクライナ軍が指摘

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ウクライナ軍のオレクシー・フロモウ准将/Volodymyr Tarasov/Ukrinform/Future Publishing/Getty Image

ウクライナ軍のオレクシー・フロモウ准将/Volodymyr Tarasov/Ukrinform/Future Publishing/Getty Image

(CNN) ウクライナ軍幹部のオレクシー・フロモウ准将は15日、ロシアが軍需物資の生産を増強しており、また移民を動員する可能性が高いと述べた。

フロモウ氏はロシアが「製品の質を下げることで、そして活発に他国と協定を結ぶことで」軍需物資を増やしていると指摘した。

同氏によると、ロシアは動員を補強するためにかなりの数の中央アジアからの移民を利用する可能性が高いという。

「二重国籍者はロシアで平時に軍に入隊することが許されている。こうした変更は主にロシアに滞在する移民労働者を軍隊に引きつけることを目的としている」と同氏は述べた。

ロシアにいる移民のうち推定約270万人が兵役適齢者で、大半は中央アジアからの移民だという。

ロシアは先月、ウクライナとの戦争に多くの市民を送り込む「部分動員」が完了したと発表した。9月末に発表された動員は、特に少数民族が多く住む地域で抗議が発生する事態を引き起こし、男性の国外脱出につながった。

フロモウ氏はまた、「ロシア軍の第2機動ライフル師団は訓練と戦闘の調整を行っている。 ロシアは既存の部隊の戦闘能力の回復と新設の軍事部隊の訓練にベラルーシの将校や訓練場のインフラを利用している」と述べ、ベラルーシでロシア軍の存在が増していると指摘した。

フロモウ氏は、ロシア軍の戦車や航空機がベラルーシに移動したのはミサイル攻撃のルートを確保するためだとみている。

敵は「キンジャル超音速ミサイルを搭載した戦闘機『ミグ31K』3機と長距離レーダー探知機『A50U』1機」を移動させ、「これは侵略者がウクライナ領土への空爆を行う能力の高まりを示している」と同氏は述べた。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「ウクライナ」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]