退避命令出た激戦地ドネツク州、今なお住民20万人が残留
(CNN) ウクライナのベレシュチュク副首相は24日までに、激戦地の一つとされ住民退避が義務化されている同国東部ドネツク州で少なくとも20万人が今なおウクライナ側の支配地にとどまっていることを明らかにした。
ロシア軍との攻防の焦点となっているバフムート市は連日、砲撃を浴びているが、数千人規模の住民が依然残っていると指摘。子どもも含まれるとした。ロシア軍は同市郊外に迫っているという。
早急な退去を促し、特にバフムートを立ち去ることは必要とし子どもの命を危険にさらすなと訴えた。
ドネツク州を対象にした逃避命令は今年8月に出されたが、これまで従った市民は3万3000人のみ。子ども5000人が含まれた。
副首相は前線を抱える他州の住民の避難状況にも言及。中南部ザポリージャ州ではここ数カ月間で4万3000人以上が治安が悪化する地域から脱出した。
南部ヘルソン州では今年の夏以降、約3万4000人がロシア支配地からウクライナ側へ逃げた。ウクライナ軍は同州の一部の奪還に成功したが、これ以降も1万2000人が逃避したという。