「竜の息」キャンディーで子どもの健康被害続出、ティックトックで流行 インドネシア

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ナイトマーケットで「竜の息」と呼ばれるキャンディーを買う人=2019年1月27日、インドネシア・ペカンバル/Afrianto Silalahi/NurPhoto/Zuma Press

ナイトマーケットで「竜の息」と呼ばれるキャンディーを買う人=2019年1月27日、インドネシア・ペカンバル/Afrianto Silalahi/NurPhoto/Zuma Press

(CNN) インドネシアで「竜の息」と呼ばれるキャンディーを食べた子ども20人以上の健康被害が確認され、政府が国民に対して液体窒素を摂取しないよう呼びかけている。

インドネシア保健省によると、子どもたちはカラフルなキャンディーを食べた後に、皮膚の凍傷や激しい腹痛、食中毒などの症状を訴えた。同省は保護者や教員、保健所などに対して注意を呼びかけている。

問題のキャンディーは液体窒素に浸すことで、摂取時に窒素ガスを発生させる。これが子どもたちの間で流行し、動画投稿アプリのティックトックには、口や鼻や耳から噴煙のように見える息を吹き出す動画が相次ぎ投稿されていた。屋台でこのキャンディーをつくる様子を撮影した動画は1000万回近く再生された。

保健省によると、このキャンディーを食べた子ども約25人の健康被害が確認されており、うち2人が入院した。死者は報告されていない。

調理に液体窒素を使うことは違法ではないものの、適切に使用しなければ危険を伴う。保健省は、「液体窒素は摂取時の危険だけでなく、窒素ガスを長時間吸い込むことで重度の呼吸困難を引き起こすことがある」と警告する。

最初の症例が報告されたのは2022年7月。東ジャワ州で問題のキャンディーを食べた子どもが凍傷を負った。

症例は11月~12月にかけて増え、首都ジャカルタでは4歳の男の子が激しい腹痛を訴えて入院した。

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