アフガン、厳寒で死者157人 家畜7万頭が凍死
(CNN) アフガニスタンを統治するイスラム主義勢力タリバンの当局者は24日、同国で続く厳しい寒さにより、これまでに少なくとも157人が死亡したと発表した。
特にここ数日の低温で、死者は倍増したという。
同国は今年、記録的な寒さに見舞われている。今月初めの最低気温は平年の0~5度をはるかに下回り、零下28度まで落ち込んだ。
タリバン暫定政権の災害対策省報道官は24日、CNNとのインタビューで、凍死した家畜が全土で計7万頭に上ると述べた。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は22日のツイートで、これまでアフガン国民約56万5700人を対象に毛布や暖房、避難施設などを提供してきたが、さらに多くの支援が必要だと強調した。
アフガンは2021年8月にタリバンが実権を握ってから経済上、人道上の危機に陥っている。3年連続の干ばつ状態や自然災害が追い打ちをかけ、OCHAによると人口の3分の2にあたる2830万人が緊急の人道支援を必要としている。
さらにタリバンが昨年12月、非政府団体(NGO)に所属する女性職員の勤務を禁止したことを受けて、主要な国際支援NGOのうち少なくとも6団体が活動を停止した。
国連からは先週、女性高官のグループがアフガンを訪問してタリバン指導者らと会談し、国家の利益を最優先して禁止令を解除するよう呼び掛けた。