弾薬の在庫、ウクライナの戦争で激減 NATO事務総長
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は13日、ウクライナでの戦争によって加盟各国の弾薬の在庫が激減していると述べた。14日に開催される国防相会合では、弾薬の備蓄や防衛産業の能力の引き上げが焦点になるとの見通しを示した。
ストルテンベルグ氏によれば、現在ウクライナで弾薬が消費される割合は生産される割合を何倍も上回っている。
大口径の弾薬の待ち時間は12カ月から28カ月に延びたため、現在注文すると弾薬が届くのは2年半後になると説明した。ストルテンベルグ氏は、弾薬の枯渇は国防省の負担になるとし、「生産と生産能力を増強する必要がある」と述べた。
弾薬備蓄の減少に対する懸念はNATOのウクライナ支援への関与を揺るがすようなものではなかったようだ。ストルテンベルグ氏はウクライナ政府に、より多くの兵器を供与することの必要性を強調した。
ストルテンベルグ氏は、ロシアによる新たな攻勢がすでに始まっているとし、「ウクライナにより多くの兵器を供与することが急務だ」と述べた。