ロシア軍がバフムートに激しい攻撃、包囲には至らず ウクライナ軍
(CNN) ウクライナ軍の指揮官らは2月28日、ロシア軍が東部バフムートに激しい攻撃を加えているものの、掌握には至っていないとの認識を示した。
ウクライナ軍第28旅団の指揮官、ユーリ・マドヤル大佐はSNSテレグラムで「ここ24時間、敵は猛攻を仕掛けており、持てる力を全て駆使して砲撃を行っている」と説明。ロシア軍は地上戦では成功を収めておらず、空からの攻撃でそれを補っている状況だと述べた。
SNSの動画や現地のウクライナ兵の証言によると、ロシアはバフムート周辺にいるウクライナの守備隊を狙い、戦闘用航空機の使用を増加させている。
マドヤル氏は「どの方面でも敵は大した成果を挙げていないが、常に打開を試みている」と述べ、北側は複雑な状況だと指摘した。
マドヤル氏はまた、他のウクライナの情報筋と同様、「バフムートは包囲されていない」との見方を示した。バフムートに入る道路は依然として危険な状況で、敵の射撃統制下には入っていないものの、攻撃にさらされたり、被弾したりする可能性があるという。
ウクライナ軍第10独立山岳強襲旅団の報道責任者は、ロシアの地上部隊は最大20人からなるグループでウクライナの陣地を突破しようと試みていると指摘。ウクライナテレビの取材に「我々は全ての攻撃を撃退している」と述べた。
ウクライナ軍参謀本部は2月28日、最新の戦況報告で、バフムート北郊と西郊の複数の集落で攻撃を撃退したことを明らかにした。