ウクライナ向け弾薬、欧州が共同購入へ EU17カ国とノルウェー
(CNN) ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援として、欧州連合(EU)の17カ国とノルウェーが弾薬を共同で購入、供与する合意が成立した。EUの欧州防衛機関(EDA)が20日に発表した。
これに先立ち、EU加盟国のひとつ、エストニアのペフクル国防相は同日、加盟諸国がブリュッセルで会合を開き、ウクライナ向けに155ミリ砲弾100万発を共同購入することで合意したと発表していた。
EDAは、ノルウェーを含む18カ国が今後2年間で155ミリ砲弾を優先的に調達する手続きと、7年間でさまざまな種類の弾薬を補充する共同プロジェクトを進めると説明。業界に明確なメッセージを送りつつウクライナへの支援を強化することができると述べ、ほかにも参加の意向を示している国があると指摘した。
EDAを通した調達の枠組みと、EUの基金「欧州平和ファシリティ(EPF)」を使うことで、ウクライナにより多くの弾薬を、より速く供給できると強調した。
EDAは昨年11月以降、ウクライナで不足している弾薬、兵員、化学・生物・放射性物質・核(CBRN)装備の3分野について、検討を進めていたという。