ロシアのタカ派、軍事ブロガー殺害に乗じ反体制派の処刑を要求 弾圧強化も求める
民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏も4日、爆発の現場となったカフェを訪れ、死刑制度復活を求める意見の輪の中に加わった。
ロシアの国家安全保障会議副議長で前大統領のドミトリー・メドベージェフ氏は、タタルスキー氏の殺害後、SNSのテレグラムに「テロリズムが我々の街路に戻ってきた」と投稿。西側で「正義と反汚職のために戦う恐れ知らずの騎士」と評されている人物への非難を書き込んだ。名指しこそしていないが、念頭にあるのは反体制派の指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏とみられる。
その上でメドベージェフ氏は「これらの悪党どもは公然とロシアの敗北を願い、我々の母国の破壊を望むだけでなく、今や自分たちの同胞をも処刑している」と強調した。
こうした強硬派が声を上げる以前から、ロシア当局はすでに過酷な措置を取り、反体制派の活動や表現の自由が抑圧される状況となっていた。
最大で数千人ともみられる市民活動家が、ウクライナへの侵攻以降ロシアから脱出。戦争反対を訴える抗議デモは力で抑え込まれ、膨大な数の逮捕者を出している。