クリミアの親ロ派トップ、戦勝記念日のパレード中止を発表 治安を理由に
(CNN) ロシアがクリミアの首長に任命したセルゲイ・アクショノフ氏は12日までに、5月9日の戦勝記念日と5月1日のメーデーのパレードを治安上の理由から中止すると発表した。
いずれの日もロシアでは公休日。5月9日は旧ソ連のナチス・ドイツに対する勝利を祝う日となっている。
アクショノフ氏はSNSへの投稿で、「クリミア共和国」とセバストポリ市の当局が5月1日と9日のパレードを実施しないことを共同で決定したと述べた。中止の決定は治安上の理由によるものとしている。
アクショノフ氏は「祭りのイベントが中止となったが、退役軍人が注目されずにいるままということはない」と言い添えた。
アクショノフ氏によれば、地元当局の代表者が退役軍人を訪問し、戦勝記念日を祝うという。
ロシアは2014年に違法に併合したクリミア半島を要塞(ようさい)化するためにあらゆる手段を講じている。
ウクライナ軍は、ロシアの黒海艦隊に対する嫌がらせと補給路の遮断という二つの目標を持ちクリミア半島への攻撃を行っている。
ウクライナ軍によるクリミア半島での攻撃については、ほとんど詳細が明らかになっていない。非公式なSNSの動画が攻撃対象の手がかりをときどき提供するに過ぎない。普段は慎重なウクライナ当局者がクリミアでの活動に言及することもまれだ。