ウクライナ、ロシア内陸部深くへの攻撃計画否定 侵攻後1年で

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スペイン・サラゴサの演習場で行われたウクライナ軍要員向けの主力戦車操縦訓練の様子/Juan Medina/Reuters

スペイン・サラゴサの演習場で行われたウクライナ軍要員向けの主力戦車操縦訓練の様子/Juan Medina/Reuters

(CNN) ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は27日までに、同国がロシアの侵攻から1年経過した今年2月24日に首都モスクワを含めたロシアの内陸部深くへの攻撃を計画していたとの米紙ワシントン・ポストの報道を否定した。

顧問は「不可思議なメディア上の大騒ぎである」と突き放した。単純な疑問を持っているとし、「この攻撃が我々に必要なのか。このような一回だけの行動で何が解決できるのか。戦争の行方を変えられるのか。兵器の必要性がなくなるのだろうか」などとSNS上で問いかけた。

また、この種の報道はひどい弊害だけをもたらすことになると指摘。「西側諸国の首都の世論を、ウクライナは深刻な結果をもたらす兵器を保持した不合理で子どもに等しい、衝動的な国と思わせる方向に誘いかねない」と批判した。

ポスト紙は、大規模な漏出が先に表面化した米軍などの機密情報に基づいて報道。ウクライナ国防省情報総局のブダノウ総局長が部下の1人に「2月24日に情報総局が保持する全てのものを使っての大規模攻撃を準備せよ」と指示したなどと伝えた。

総局長によるものとするこの発言内容は米国家安全保障局(NSA)の機密扱いの報告書の中に盛り込まれていたという。

ポスト紙はまた、侵攻開始の2日前となる2月22日に米中央情報局(CIA)が、ウクライナ国防省情報総局は「ワシントンの要請を受けモスクワを狙った攻撃の延期に同意した」とする新たな機密扱いの報告書を流したとも報じていた。

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