ロシア、バフムート攻撃に戦力集中 ウクライナ軍が見解
(CNN) ウクライナ軍東部方面部隊のチェレバティ報道官は25日、ロシアは東部バフムートでの攻撃に戦力を集中させており、他の地域では攻勢作戦を減らしているとの見解を示した。
チェレバティ氏はウクライナのテレビで、バフムートの状況は「刻々と変化している。陣地戦が進行中だ」と説明。「敵はすべての戦力をバフムートに集中させている。我々が管轄する作戦領域の他の場所では、こうした強力な戦闘作戦は実施していない」とも述べた。
バフムートでは過去1日の間にロシアがウクライナ軍の陣地を23回攻撃し、各種火砲を280回発射したほか、空襲を4回実施した。バフムート地域だけで85回の攻撃、20回の銃撃戦があり、「占領者」175人が戦死、213人が負傷したという。
チェレバティ氏が挙げた数字について、CNNは独自に検証できていない。
チェレバティ氏はまた、民間軍事会社ワグネルの戦闘員はもうバフムートで独立した作戦を行っていないと明らかにした。
「占領軍の空挺(くうてい)部隊や特殊部隊が投入される例が増えていることから、敵の損失は非常に大きいものと認識している」とも述べた。
チェレバティ氏によると、ウクライナの砲兵部隊はバフムートにつながる補給路の防御に絶えず従事している。工兵隊は複数の連絡線を確保すべく全力を尽くしているという。