ロシアの「最上級の協力者」が退避開始、ザポリージャ州の町で ウクライナ当局
(CNN) ウクライナ当局者によると、ウクライナ南部ザポリージャ州のロシアの占領下にあるいくつかの町で退避が進められている。
ウクライナが支配しているニコポリ地区の軍政トップ、エーヘン・エフトゥシェンコ氏は、ドニプロ川対岸のロシアが占領している地域の住民の話として、退避用のバスが到着し始めたと述べた。
エフトゥシェンコ氏のSNS「テレグラム」への投稿によると、若い家族がカミアンカドニプロウスカの集落からの退避を申し込もうとしたが「行政が拒否した」という。
同氏は「これまでのところ最上級の協力者だけが退避しており、その他の人々はウクライナ軍を待っている」と主張した。
同氏はまた、退避を申し込んだ家族とロシアが支援する行政との間で交わされたものとされているメッセージを公開した。やり取りの中で家族は「残念ながら、行政の決定によりこれらのバスの座席はすでに予約されている。現時点で登録できるものはない」と告げられた。
カミアンカドニプロウスカはザポリージャ原子力発電所の近くに位置する。
「全てをウクライナ人のせいにするために、ロシア人が退避前に大量の死傷者を出して扇動するのではないかと人々は恐れている」とエフトゥシェンコ氏は語った。
ウクライナ当局者は先週、ザポリージャ州エネルホダル近くのロシアの支援を受ける地元当局が5月初めに子どもの退避を計画していると述べた。
同地域は数週間以内にウクライナ軍の反攻の標的になるのではとの臆測が飛び交っている。