ワニの体内から人の遺体、行方不明の男性か オーストラリア
(CNN) オーストラリア東部のクイーンズランド州で、野生のワニの体内から人間の遺体が見つかった。警察は、行方不明になっていた65歳の男性とみて調べている。
クイーンズランド警察の3日の発表によると、遺体の身元はまだ正式には確認されていないものの、行方不明になっていた男性の捜索は打ち切った。CNN提携局はこの男性について、ケビン・ダーモディーさんだったと伝えている。
ダーモディーさんは同州北東部にあるリニーイル(レイクフィールド)国立公園のケネディー川へ釣り旅行に出かけ、4月29日に行方不明になった。州環境科学省の野生生物担当官は、ダーモディーさんが最後に目撃された現場の上流で、大型のワニ2頭を捕獲した。
警察によると、捕獲されたワニの体長は4.1メートルと2.8メートル。環境科学省によれば、人を襲うのはほとんどが2メートル以上のワニだという。
人の遺体はこのうち1頭の体内から見つかった。しかし警察は、この2頭がダーモディさんの行方不明に関係したと見ている。
警察に行方不明届が出された29日以来、クイーンズランド警察などは、ヘリコプターを使って捜索を続けていた。
捜査員は5月1日、ダーモディーさんは大きなワニによって水の中に引きずり込まれた可能性があると述べ、「物音と大きな叫び声が聞こえ、続いて水が跳ねる音がしていた」とCNN提携局の9ニュースに語った。
リニーイル国立公園はクイーンズランド州北東部のケアンズから約340キロ北西にあり、イリエワニの保護区に指定されている。
地元住民は、水辺に近付きすぎないよう注意を呼びかけていた。