戦争支持のロシア軍事ブロガー、車爆発で負傷
(CNN) ロシア国営タス通信によると、ウクライナ侵攻を支持する軍事ブロガー、ザハール・プリレピン氏の乗った車が爆発し、同氏が負傷、運転手が死亡した。
現場はモスクワの東約400キロに位置するニジニノブゴロド州。プリレピン氏は片脚に傷を負い、病院に収容された。
当局は刑事事件として捜査を開始し、男性1人を逮捕した。
当時プリレピン氏の娘も同行していたが、けがはなかったとされる。
SNS「テレグラム」上の同氏のチャンネルには、30万人あまりのフォロワーが登録している。
昨年9月には、ウクライナ北東部ハルキウからのロシア軍撤退を「大失敗」と評し、指揮官の無責任が招いた結果だと批判。プーチン大統領が唱える「特別軍事作戦」はとうに終わり、「戦争」が起きていると指摘していた。
ロシアでは先月も、サンクトペテルブルクのカフェで軍事ブロガーのウラドレン・タタルスキー氏が爆殺された。昨年8月にはモスクワ近郊で、民族主義の思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘、ダリヤ氏が車爆弾で死亡していた。
親プーチン政権の軍事ブロガーは軍によるプロパガンダ(宣伝)を主導し、ウクライナ侵攻を強く支持する一方で、軍の作戦失敗などを厳しく批判してきた。その多くが軍や民間軍事会社ワグネル、ウクライナ東部の親ロシア派の内部に深く入り込み、情報を入手している。