ロシア兵、ザポリージャ原発職員の避難を許可せず ウクライナ軍発表

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ウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所=2022年11月/Valentyn Ogirenko/Reuters

ウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所=2022年11月/Valentyn Ogirenko/Reuters

(CNN) ウクライナ軍は10日、ロシアの占領下にあるザポリージャ原子力発電所の職員について、原発付近にある前線の町エネルホダルから家族とともに避難するのをロシア兵によって妨げられていると明らかにした。

ウクライナ軍参謀本部は声明で、「エネルホダルではロシアの占領者が原発職員の家族の『避難』を進めているが、職員の避難は許されていない」と述べた。

ウクライナの反転攻勢が近づく中、ロシアを後ろ盾とする当局は南部の前線沿いに住む民間人に避難を指示している。

エネルホダルはザポリージャ原発の職員の大半が暮らす町。エネルホダルを含む18地区の住民は先週末のうちに避難した。避難者は南部ベルジャンシクやキリリウカにあるレクリエーション施設やホテルに移されるか、ロシアのロストフ州に移送されたという。

ザポリージャ原発は欧州最大級の原子力発電所で、昨年の侵攻開始初期からロシア軍が占拠している。運営はほぼウクライナ人作業員が担っている。

前線に位置することから、周囲の町や付近の施設では砲撃が頻発。国際原子力機関(IAEA)は今週、状況の「予測不能性が増している」と述べ、原発の安全性に懸念を示していた。

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