ウクライナ中部の医療施設が壊滅、2人死亡 ロシア軍の攻撃で
(CNN) ロシア軍が26日午前、ウクライナ中部の都市ドニプロの医療施設を攻撃し、少なくとも2人が死亡、数十人が負傷した。前の晩にかけて同国中部全域に激しい攻撃が行われていた。
地元の軍政トップはドニプロへの攻撃について、ロケット弾により69歳の男性が死亡したと明かした。また別の男性の遺体が「瓦礫(がれき)の中から引き出された」と述べた。
CNNは攻撃を受けた病院と動物病院の位置情報を確認した。これらの施設はドニプロ川の北側の工業地帯にある。監視カメラの記録によると、ドニプロでの爆発が起きたのは26日午前10時30分前後。
これに先駆け、ウクライナ空軍はキーウ、ドニプロペトロウシク両州で25日午後10時から26日午前5時にかけて空爆が行われたと報告していた。
ドニプロでの爆撃では医師8人、子ども2人を含む31人が負傷した。ドニプロ市議会トップのミコラ・ルカシュク氏が明らかにした。負傷者のうち16人は病院に搬送され、残りは外来で治療を受けた。
現場では26日午後にも救出作業が続き、作業員が瓦礫の下の生存者を捜索している。攻撃後、3人の行方が分からなくなっている。