領土の一体性、欧州も支持 ウクライナ外相
(CNN) ウクライナのクレバ外相は、同国での戦争について、欧州の同盟国はウクライナ政府と足並みをそろえていると述べた。ウクライナ情勢をめぐっては、先ごろ欧州を歴訪した中国特使がウクライナに対し、紛争終結の方途としてロシアによる領土の獲得を受け入れるよう促したとの報道が出ていた。
中国政府の李輝ユーラシア事務特別代表は先ごろ、ウクライナをはじめ、ポーランド、ドイツ、フランス、ベルギー、ロシアを歴訪した。米紙ウォールストリート・ジャーナルによれば、李氏は各国政府との協議の際、ウクライナに対して圧力をかけて、領土問題で妥協することを強いるよう促したという。
クレバ氏がフェイスブックに投稿した動画によれば、西側諸国のパートナーはクレバ氏に対し、中国特使との話し合いでそのような動きを受け入れることはなかったと断言したという。
クレバ氏によれば、李氏が訪問した各国の当局者と連絡を取ったが、全員が、ロシアが現在支配下に置いている領土をロシア領として認めるという話や交渉はなかったと確認したという。
中国はロシアにとって重要な同盟国であり、特に経済的な結びつきが強いが、中国政府はロシアのウクライナでの行動について、一定の距離を保つことに留意している。
中国は2月、戦争を終結させるための基礎となるべき一連の原則を発表。その中には、関係各国の直接対話の迅速な再開や包括的な停戦が盛り込まれていた。