ゼレンスキー氏、反攻開始を認める発言 詳細は語らず
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、首都キーウでの記者会見で、ロシアに対する反転攻勢がすでに始まっていることに初めて言及した。同氏はこれまで、反攻開始をはっきりと認めていなかった。
ロシアのプーチン大統領は9日、ウクライナの反攻は確実に始まっているが、成功はしていないと主張した。
ゼレンスキー氏は10日の会見でこれに対するコメントを求められ、「プーチン氏がわれわれの反攻について語るのは興味深いことだ」と答えた。さらに、ロシアが反攻を受けていると感じ、自分たちに残された時間は少ないと感じることが重要だと強調した。
同氏は、ウクライナ国内で「反攻の防衛行動が進行中」だと言明したが、どの段階にあるのかについて詳細は公表しないと述べた。
ウクライナ軍は最近、前線を越えてロシア軍の燃料庫や兵舎に攻撃を仕掛け、ロシア側の臨戦態勢や弱点を偵察するなど、活発な動きを見せている。しかし、ロシア占領下の地域を奪還するために、地上軍の大規模な移動を始めたかどうかは明らかでない。
ロシア国防省は、ウクライナ南部ザポリージャ州から東部ドネツク州にかけての前線沿いでウクライナ軍を撃退したと発表しているが、CNNは真偽を確認できていない。
ウクライナ軍は6日ほど前から両州間での活動を強化した。ただし当局は、これに関する情報をほとんど公開していない。