ワグネル、ロシア・リペツク州を移動中 州知事
(CNN) ロシア南部リペツク州のアルタモノフ知事は、民間軍事会社ワグネルの装備が州内を移動中だと明らかにした。リペツク州はワグネルが軍施設の掌握を宣言した州の一つ、ボロネジ州の北に位置する。
アルタモノフ氏は当局が「住民の安全確保に必要な全ての措置を講じている」と述べ、「状況は統制下」にあり「重要インフラの操業に支障は何もない」と続けた。
「夜以降、我々は全部局のチームや代表者と作戦本部にいる」「全ての地区及びサービスのトップと接触し、皆うまく、スムーズに動いている。住民には自宅から出ず、交通手段を問わず外出を控えるよう強く勧告する」とも述べた。
SNSにはリペツク州内で2台の戦車を載せたトレーラーを含む小規模な軍用車両の集団を映した動画が出回っている。
地元のブログが共有したSNS上の動画によると、所属不明の5台の車両からなる車列はモスクワから約400キロ離れた同州の村クラスノエで映像に収められた。CNNは動画の撮影地点を確認し、鉄道の線路脇にある道路を移動している様子だと分かった。
動画の中では男性が「ワグネルの戦士だ。彼らが歩き回っているのを見た。店に行き、歩き回っている」と話している。
この車列がワグネルと関係するかどうか、独立した検証は行われていない。
ロシア国営RIAノーボスチ通信によると、州都リペツク市の当局は市の入り口が2方面で封鎖されていると明らかにした。リペツク市はロシアの南約470キロに位置する。