ロシアの「弱さ」露呈、ワグネルの反乱で ゼレンスキー氏
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシアが自国の民間軍事会社ワグネルのトップによる反乱で、「政府の愚かさ」と自国の「弱さ」を隠しきれない状況にあるとの認識を示した。
ゼレンスキー氏はツイッターで、ウクライナでのロシアの行為が今の混乱につながったと指摘。「悪の道を選んだ者は自ら滅ぶ」「人を見下し、数十万人を戦地へと送り込んだ人物が、自分が武装させた人物から守るためにモスクワ州に籠城(ろうじょう)するはめになる」などと投稿した。
さらに、ロシア軍や傭兵(ようへい)部隊がウクライナにとどまる時期が長いほど、ロシアはより多くの「混乱と痛み、問題」を抱えることになるとも言及。「ウクライナはロシアの悪と混乱の拡散から欧州を守ることができる」と続けた。
ウクライナ国防省情報総局の報道官はワグネルの動きについて、「これはロシア内部の紛争、対立であり、プーチン体制の犯罪的なウクライナ軍事侵攻の直接の結果だということを理解する必要がある」と述べた。
ワグネルのトップ、プリコジン氏は24日、ロシア南部ロストフとボロネジの主要な軍施設を掌握したと宣言。ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長に面会できなければモスクワに向けて進むと誓った。