ウクライナ軍、ダム決壊後の死者100人超と発表
(CNN) 今月発生したウクライナ南部ヘルソン州のノバカホウカのダム決壊について、ウクライナ軍は28日、決壊後に100人以上が死亡したと発表した。
同軍参謀本部が更新した情報によれば、24、25日両日だけで60人以上の遺体が見つかったという。
CNNは以前、ダム決壊による死者数を45人と報じていた。死者数はウクライナ、ロシア両国の当局により更新されている。
ノバカホウカでのダム決壊は、産業や生態系に与える影響という意味で過去数十年欧州で起きた災厄の中でも最大の部類に入る。複数の村落が完全に壊滅し、農地は冠水。数万人の人々が電力や清潔な水のない生活を余儀なくされている。環境への打撃も甚大だ。
決壊が意図して狙われた結果なのか、構造上の欠陥から引き起こされたものなのかは依然として断定できていない。ダム及び水力発電所はロシアの支配下にあり、独立した調査機関が立ち入れない状況となっている。従って、世界中の専門家が限定的な映像証拠に基づき原因を探っているのが実情だ。