イスラエル軍、西岸ジェニンに「対テロ」攻撃 死者3人
(CNN) イスラエル軍は2日夜、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸の北部に位置するジェニンに大規模な攻撃を仕掛けた。
SNS「テレグラム」への投稿で、ジェニンの市街地と難民キャンプで「テロリストのインフラ」を攻撃したと発表した。
パレスチナ保健省は、ジェニンで3日未明、イスラエル軍の攻撃により少なくとも3人が死亡、25人が負傷したと述べた。現地の住民はCNNに、爆発音や激しい銃声が聞こえたと話した。
現場の映像には、パレスチナ人の負傷者らが救急車で病院へ運ばれる場面が映っている。
イスラエル軍は、難民キャンプとパレスチナ武装組織「イスラム聖戦」系の「ジェニン旅団」の合同作戦司令部を狙った攻撃だと説明した。
同軍によると、司令部は先遣偵察センターでもあり、テロ活動の前後にメンバーが集合したり、手配中のテロ実行犯が潜伏したりする場所となっていた。キャンプは武器、爆弾の保管や、テロリスト間の調整、通信拠点に使われていたという。
イスラム聖戦はこの攻撃に対し、テレグラムの公式ページに声明を投稿。「ジェニンは降伏しない」と述べ、報復のあらゆる選択肢で対抗すると表明した。
ジェニンでは先月も、イスラエル軍の急襲が大規模な銃撃戦に発展し、パレスチナ人少なくとも5人が死亡、数十人が負傷。イスラエル側では兵士8人が負傷していた。