ベラルーシ軍、ポーランド国境近くでワグネルと合同訓練
(CNN) ベラルーシ国防省は20日、ベラルーシ軍がロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員とポーランド国境近くで訓練を行うと明らかにした。
国防省は声明で「ベラルーシ軍はワグネルの戦闘員と合同訓練を継続する」と発表。「この1週間の間に、特殊作戦部隊がワグネルの戦闘員とブレスト軍事演習場で戦闘任務の訓練を行う」としている。訓練の正確な日程には言及していない。
この発表を受けて、ポーランドの防衛省はベラルーシとの国境を監視しており、「さまざまなシナリオ」に備えていると明らかにした。
同省はCNNに「ポーランドの国境は安全だ。東部の国境の状況を常に監視しており、状況に応じてさまざまなシナリオを作成する用意がある」と述べた。
同国のカチンスキ副首相とブワシュチャク国防相は、ポーランドとベラルーシの国境を不安定化させるのにワグネルが使われる可能性があると強調した、ともある。
同省によると、ポーランド軍と国境警備隊が合同で国境警備を行っているという。
ベラルーシのルカシェンコ大統領は今月初め、自国の軍隊の訓練でワグネルの戦闘員をベラルーシに招いた。ワグネルは先月、ロシアで反乱を起こしていた。
19日にはワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏と思われる人物がベラルーシで同国入りした戦闘員らを歓迎する動画が公開された。動画の人物がプリゴジン氏であれば、反乱を主導して以来、同氏が公の場に姿を見せるのは初めて。