ウクライナ軍、激戦の南部で徐々に前進と主張

（ＣＮＮ） ウクライナの当局者らは２６日、同国南部ザポリージャ州、特にロボティネ村の周辺で激しい戦闘が続いていると明らかにした。ウクライナ軍は多くの地雷が埋められたロシア軍の防衛ラインの突破を試みているという。

攻撃に加わっているウクライナ軍第４７独立機械化旅団はＣＮＮに「ロボティネの近くまで来たが、まだ村に入っていない。ロボティネの手前の塹壕（ざんごう）で戦闘が続いている」と明らかにした。

ウクライナのマリャル国防次官は、ウクライナ軍がメリトポリとベルジャンスクの方面で「徐々に前進している」と説明。さらに東のスタロマイオルスケ地域でウクライナ軍は「前進し」、陣地を固めているという。

ウクライナ軍は５月末に反攻を開始して以来、南部ではわずかな前進にとどまっていた。

マリャル氏によると、ロシア軍はクピャンスクとリマンの方面でウクライナ軍を攻撃しようとしたが、ウクライナ軍が「状況を安定させた」という。この攻撃は、ウクライナ軍をバフムート方面から転換させる意図だったとマリャル氏は指摘した。

ウクライナ軍参謀本部は２６日、ロシア軍がリマン方面で攻撃を試みたが、阻止したと明らかにした。

東部ドネツク州での状況について、マリャル氏は「ロシア軍はアウジーイウカを包囲したいが、ウクライナ軍の守備隊との市街戦で身動きが取れなくなるため、侵入を恐れている。そのためここ数カ月、ロシア軍はアウジーイウカをう回しようとしてきた。今朝、ロシア軍はまたもアウジーイウカのう回を試みたが、多くの装備と兵士を失った」と説明した。