タイの花火倉庫で爆発、子ども含む12人死亡 周辺住宅に甚大被害
(CNN) タイ南部ナラティワット県ムーノの花火倉庫で29日に爆発があり、少なくとも12人が死亡、121人が負傷した。
ドローン(無人機)で撮影された映像には、現場の倉庫と周辺一帯ががれきと化した様子が映っている。
国営ラジオによると、犠牲者の中には子ども少なくとも2人が含まれる。うち1人は4歳の男の子、もう1人は生後8カ月の女の子だった。住宅も100棟以上が損壊した。
爆発の原因は調査中だが、溶接の手違いがあったとの情報もある。
ナラティワット県の警察は30日の記者会見で、爆発を起こして死傷者を出し、器物を損壊させたとして、倉庫の経営者の刑事責任を問う方針を明らかにした。
AFP通信によると、自宅が破壊されたという住民は「もう何も残っていない」「頭上の屋根さえなくなった。洪水の時はまだ生き延びることができたけれど、今は本当に何もなくなった」と途方に暮れた様子だった。
タイで花火の事故は珍しくない。数日前には北部の都市チェンマイで爆発があり、数人が負傷したと伝えられている。