パキスタン軍、中国人技術者グループへの襲撃を阻止
(CNN) パキスタン警察によると、同国南西部バルチスタン州で14日までに、中国人技術者のグループに対する武装集団の襲撃を軍が阻止した。
現地の警察責任者がCNNに語ったところによると、警察と武装集団の衝突は2時間続き、武装集団のメンバー2人が死亡、治安要員2人が負傷した。中国人グループにけがはなかった。
同州の分離独立派「バルチスタン解放軍(BLA)」がCNNへの声明で犯行を認めた。
軍は武装集団側の少なくとも2人が死亡、3人が負傷したと発表した。治安部隊が現場周辺地区への立ち入りを禁止し、捜索作戦を開始したという。
在パキスタン中国大使館は襲撃を強く非難し、パキスタン当局に犯人の処罰と再発防止を要請。同時に、パキスタンと協力してテロの脅威から中国の国民、機関、事業を守ると表明した。
バルチスタン州はアフガニスタン、イランと国境を接し、中国との経済回廊(CPEC)協定に重要な役割を果たしきた。
中国はパキスタンを軍事、経済面で支援する親しいパートナーだが、パキスタン国内では近年、中国人や関係先を狙ったテロが続発している。
2021年7月にも、北部で中国人技術者らのバスが爆発に遭って谷へ転落し、十数人が死亡した。
昨年4月には、南部カラチの大学で自爆テロとみられる爆発があり、中国人の教員3人と運転手が死亡。BLAが犯行声明を出した。