ケネディ元大統領長女の駐豪大使、父従軍のソロモン近海で追悼の遠泳
元大統領と乗組員は結局、連合軍に協力していた島民2人と出会い、米海軍との連絡を取り付けていた。米海軍の保護下に戻れたのは船体が木造だった魚雷艇を失ってから1週間後の同年8月8日だった。
元大統領にはこの後、勇気と指導力をたたえた海軍・海兵隊の勲章が授与されていた。
キャロライン大使がケネディ島で行った演説の会場には、元大統領らの救出につながる尽力をした島民2人の家族も姿を見せた。
大使は演説で「息子と私はあなたたちの父親が80年前にしてくれたことに個人的な感謝を示すことを名誉に思う」と表明。「私の父の命は危険な事態を招きかねなかったかれらの勇気や意欲、自由のための戦いでの母国への奉仕の気持ちに救われた」と感謝した。
ソロモン諸島は自分の心の中に特別な場所を占めているとも明かし、「この地はケネディ大統領を男性として成長させた」と述懐。「彼が最初に指導者としての責任を体験し、乗組員の命と安全は彼自身にかかっていることを痛感した場所だった」とし、「他人を助けるために自らの命を犠牲にした。これは彼の一生を貫く信条ともなった」と続けた。