教師が大規模デモ、自殺を機に「保護」訴える 韓国
SNS上では教師の死をめぐるうわさが飛び交い、児童同士のけんかが発端だったと指摘された。当局が先月発表した調査結果によると、児童2人の親と3人で会ったこともあった。教師は一方の親から何度も電話を受け、なぜ電話番号が分かったのかと不安を漏らしていたという。ただし、この親から言葉の暴力を受けたかどうかは確認されていない。
本人の日記や同僚の話から、問題のある児童がいてクラス運営に悩んでいたこと、学期の初めで仕事に忙殺されていたことも明らかになった。だが死に至った原因の詳細は公表されなかった。
韓国では近年、保護者からの不当な圧力に悩む教師が続出して自殺も相次ぎ、抗議の声が強まっていた。
2014年に施行された児童虐待処罰法で、虐待の疑いがあればだれでも証拠なしで通報できるようになったため、教師らは保護者に訴えられることを恐れて強いストレスを感じているとの指摘もある。デモ参加者らは、この法律の改正を求めている。