リビア洪水、5千人超死亡、1万人不明か 北東部で壊滅的被害
(CNN) 暴風雨に見舞われ、大雨でダムが決壊したリビアの被害状況について、洪水で5300人が死亡、1万人が行方不明になっているとみられることが分かった。
行方不明者の数は国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)が、想定される死者数は東部に拠点を置く政権の内務省がそれぞれ12日に明らかにした。
同国北東部では大雨により2つのダムが決壊し、大規模な洪水が発生した。
北東部トブルクの当局者は同日、死亡者のうち少なくとも145人はエジプト人だと明らかにした。
リビア東部を支配する政権のアブドゥルジャリル保健相は、ダムの水が流れ込んで大きな被害が発生している東部デルナでは6000人の行方がわからないと地元テレビに語った。11日にデルナ市内を視察したアブドゥルジャリル氏によると、状況は「壊滅的」だという。
当局によると、市内の一部の地区が丸ごと水に流されたとみられる。