ナゴルノ・カラバフのアルメニア系住民が集団脱出、既に数千人が避難

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ナゴルノ・カラバフから国境を越え、アルメニア外務省の登録センターに到着した人々/Alain Jocard/AFP/Getty Images

ナゴルノ・カラバフから国境を越え、アルメニア外務省の登録センターに到着した人々/Alain Jocard/AFP/Getty Images

(CNN) ノナ・ポゴシアンさんは25日朝、ナゴルノ・カラバフにある自宅の周りを歩き回りながら、スーツケースに詰め込んで何を持っていくべきか、何が一番大切なのかを考えようとしていた。

2階では9歳の双子の子どもが、何を置いていくかを決めなければならず、玩具1つひとつに涙を流していた。ポゴシアンさんはアルメニア・アメリカ大学の職員。ナゴルノ・カラバフの中心都市ステパナケルトでCNNの取材に応じた。

ポゴシアンさん一家はアルメニアに避難しようとしていた。数日前、アゼルバイジャンが隣国アルメニアとの係争地だったナゴルノ・カラバフを攻撃し、同地を奪還したと発表したことで、ナゴルノ・カラバフのアルメニア系住民12万人の大量脱出が始まった。

アルメニア外務省によると、現地時間の25日午後5時までに、6500人以上がナゴルノ・カラバフからアルメニアに到着した。

現地メディアによると、25日夕、車でアルメニアへ向かう住民が燃料を補給しようとしていたステパナケルト近郊のガソリンスタンドで、大きな爆発があった。

地元議員は「ガソリン倉庫が爆発した」とアルメニアの通信社に語り、「間違いなく犠牲者が出る」と語った。

同通信は25日、この爆発で数百人が負傷したと報じた。現地の人権オンブズマンの話として、地元病院で受けられる治療や医薬品には限界があり、負傷者の命を救うためには空路で緊急避難させる必要があると伝えている。

アゼルバイジャンの攻撃では200人以上が死亡し、大勢の負傷者が出た。カラバフ当局者はロシアが仲介した停戦を受け入れ、武装組織の解体で合意した。

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