ウクライナ大統領、武器不足で状況困難に 領土の奪還は「ゆっくり、しかし確実に」
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍が「ゆっくりと、しかし確実に」ロシア軍を領土から追い出しているものの、武器や弾薬の不足が状況を難しくしていると述べた。
ゼレンスキー氏は4日、イタリアメディアの取材に答え、「難しいのは地面に地雷が埋設されていることだ。武器や弾薬が不足していること、特に防空が大きく足りないことが難点だ」と語った。
ゼレンスキー氏は、反攻のためだけでなく、住民を守るためにも必要な防空が不十分だとの認識を示した。
ゼレンスキー氏によれば、冬が近づくなか、ウクライナの人々は、すべての民間人や兵士を含めて、新たな困難に直面する可能性がある。
ゼレンスキー氏は「我々は、戦場での主導権を失うことなく、威厳を持ってこの冬を乗り越える必要がある」と述べ、冬にはロシアによる「威嚇」が強まる可能性が高いと言い添えた。
ゼレンスキー氏はロシア政府との交渉の可能性について質問されると、ロシアのプーチン大統領は誰とも交渉する能力がないとし、プーチン氏は、国連のグテーレス事務総長やトルコのエルドアン大統領と約束した後でさえ黒海からの穀物輸出に関する協定から離脱したと指摘した。