人質問題、イスラエルの攻撃続く間は交渉せず ハマス報道官
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの報道官は9日、ビデオ声明で、イスラエルの攻撃が続く間は人質問題について交渉しないと表明した。
ハマスの軍事部門「カッサム旅団」の報道官は「ガザ地区に対する侵略から、敵の人質も我々の人民と同程度の危険にさらされていることが明らかになった」と説明。「侵略や戦闘を踏まえ、攻撃が続く間は人質問題について協議や交渉をしないことを確認する」と述べた。
報道官によると、カッサム旅団は収容施設に大勢の人質を拘束しており、一部の人質は死亡したという。
CNNが入手し位置情報を確認した動画には、ハマスの拘束下にあった民間人少なくとも4人が殺害されたことが示されている。武装した戦闘員はこれらの民間人をガザとイスラエルの境界付近に連行していた。
報道官はまた、ハマスの今回の攻撃は長年の計画と準備を経て実施されたと明らかにした。
「(アルアクサの洪水は)シオニストの専制が極まり、神聖なアルアクサ・モスクの冒瀆(ぼうとく)やモスクに対する侵略、パレスチナ人民に対する侵略に至ったことを受けて実施されたものだ」としている。