国連安保理、ロシアの停戦決議案を否決 ハマス非難の文言なし
(CNN) 国連安全保障理事会は16日、イスラエルとイスラム組織ハマスに停戦を求めるロシア提出の決議案を否決した。
採決では5カ国が賛成したが、米英仏など4カ国はハマスを非難する文言がないとして反対し、6カ国が棄権した。決議案の採択には9カ国の賛成が必要だった。
米国のトーマスグリーンフィールド国連大使はロシア案について、ハマス非難を避けることにより、罪のない市民を残虐に扱うハマスをかばっていると主張。「非道で偽善的、正当化の余地もない」と批判した。
英国のウッドワード国連大使も反対票を投じた理由として、ハマスを非難しない決議案を支持することはできないと述べた。
フランスのドリビエール国連大使は、ロシア案にはいくつかの不可欠な要素が入っていないと指摘し、ブラジルが提出した決議案への賛同を呼び掛けた。
ロシア国営RIAノーボスチ通信によると、同国のネベンジャ国連大使は、決議案が西側諸国の利己的な意図のために否決されたと主張した。