イスラエル人女性2人、ハマスの拘束から解放 情報筋
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは23日、拘束していたイスラエル人の人質2人を解放した。カタールとエジプトが解放を調停した。イスラエルの当局者2人などが明らかにした。
多くの情報筋によれば人質2人は共に民間人のヌーリット・クーパーさん(79)とヨチェベド・リフシッツさん(85)。
このうちリフシッツさんの娘はメディアに声明を出し、解放された人質の1人が母親だと確認した。今後は父親をはじめ依然ガザ地区で拘束されている約200人の罪のない人々の解放に注力するとしている。
解放された2人はラファ検問所でエジプトに引き渡されたと声明は続ける。メディアの映像には女性2人が同検問所で治療を受け、エジプトの救急車で運ばれる様子が映っている。2人の検査に当たった医療関係者2人によると、解放された女性らの容体は安定しているという。
ハマスの報道官は声明で、人道上並びに健康面の理由から女性らの解放を決定したと述べた。
赤十字国際委員会も人質2人の解放に携わったことをSNSへの投稿で明らかにした。
CNNはイスラエル軍に連絡を取ったが、ハマスの声明についてのコメントは控えるとの返答だった。イスラエル首相府は声明を出し、人質解放につながった取り組みを称賛。2人は現在、家族の待つイスラエル国内の医療施設に搬送されていると述べた。
ハマスは20日、米国人の母娘2人の人質を解放していた。