ガザへの支援物資搬入、24時間でトラック66台通過
(CNN) イスラエルが封鎖しているパレスチナ自治区ガザ地区への人道支援物資の搬入状況について、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は10月31日、直近の24時間で少なくともトラック66台がガザ入りしたと明らかにした。1日の搬入量としてはこれまでで最多という。
人道危機が深刻化するガザへの支援物資の搬入量は増えてきている。カービー氏は「届けなければならない物資に比べれば微々たる量であり、今後も懸命に取り組む」と語った。「今日さらにトラック数十台が検問所を通過する見込みだ」とも明らかにした。
カービー氏によると、米国はこの問題を注視しており、水や燃料の供給などガザで必要不可欠なサービスの再開を働きかけている。
カービー氏は「燃料は既存の在庫が尽きかけており、これから数時間、数日のうちに必ず重要になる」と指摘。また、米国は「安全な通行のための取り組みを支援している」としたが、パレスチナ人のガザ地区外への強制移住は支援しないことを市民に明確にしておきたいとの考えを示した。
カービー氏によると、悪化している人道状況の解決に向けた取り組みについて、バイデン米大統領は31日午後、ヨルダンのアブドラ国王と協議する見込み。