ウクライナ、親ロ派政治家を自動車爆弾で殺害 占領下の東部ルハンスク州で

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「ルガンスク人民共和国(LPR)」の軍トップを務めたミハイル・フィリポネンコ氏が自動車爆弾で殺害された/Stanislav Krasilnikov/SPTNK/Sputnik via AP

「ルガンスク人民共和国(LPR)」の軍トップを務めたミハイル・フィリポネンコ氏が自動車爆弾で殺害された/Stanislav Krasilnikov/SPTNK/Sputnik via AP

キーウ(CNN) ウクライナは、ロシアの支援する当局者1人を自動車爆弾で暗殺したことを明らかにした。現場はロシアの占領下にある東部の都市ルハンスクで、8日午前に実行したという。

暗殺されたのは、ロシア政府が設置した地元議会の議員で親ロ派の自称する「ルガンスク人民共和国(LPR)」の軍のトップも務めていたミハイル・フィリポネンコ氏。2014年以降、ルハンスク州で親ロ的な分離独立運動に携わってきた人物とされる。

ウクライナとロシア双方の当局が、自動車爆弾による同氏の殺害を報告した。ウクライナ軍の諜報(ちょうほう)機関は即座に犯行声明を出し、他にも「テロリストのロシア」に協力する人物は同様の「報い」を受けると警告した。

ロシア連邦捜査委員会は、今回の爆発を巡って犯罪捜査を立ち上げたと明らかにした。

ウクライナ国防省情報総局によれば、当該の爆弾は8日の午前8時40分に爆発した。フィリポネンコ氏については、ルハンスク州の占領地域での組織的な拷問に関わってきた人物としている。そこでは戦争捕虜や民間人の人質に非人道的な拷問が加えられ、「フィリポネンコ氏自身、人々を残虐に拷問していた」という。

今年8月の報告書では、南部ヘルソン州の施設に拘束したウクライナ人の半数近くに対して、性的暴行を含む大規模な拷問が行われたことも明らかになっていた。

ロシアの支援を受ける当局者を狙った暗殺はこれまで複数回試みられており、5月にはLPRのイゴール・コルネット内務相代理が爆発に巻き込まれて重傷を負っている。

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