パレスチナの「イスラム聖戦」、人質2人解放の用意 人道的理由から
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を拠点とする武装組織「イスラム聖戦」の軍事部門は9日、イスラエル人の人質2人を人道的理由から解放する用意があると明らかにした。
人質のうち1人は77歳の女性、もう1人は13歳の少年で、2人ともイスラム聖戦が公開した動画に映っている。
CNNは現時点では人質2人の氏名を公表しない。動画についても、プライバシー尊重を求める2人の家族の要請に従い、現時点では公開しない方針。
イスラエル国防軍のハガリ報道官は夜の定例記者会見でこの動画に言及し、「我々はこれまでも今後も、人質救出のチャンスを無駄にしない」と述べた。
イスラム聖戦の軍事部門「クッズ旅団」の指導者は文書の声明で、人質のうち1人は「医療上の理由」、もう1人は「人道上の理由と年齢の若さ」を考慮して解放する用意があると明らかにした。人質解放のタイミングや状況については詳しく触れなかった。
イスラム聖戦が人質拘束を認める動画を公開するのは初めて。