ローマ近郊の病院で火災、火元は遺体安置室近く 4人死亡
ローマ(CNN) イタリアの消防当局によると、首都ローマ近郊のチボリにある病院で8日夜、火災が発生、少なくとも4人が死亡し、患者ら200人以上が避難を強いられた。火元は遺体安置室近くだったという。
現場はサンジョバンニ・エバンジェリスタ病院で、現地時間の午後10時半ごろに遺体安置室や台所などがある低層階で出火。火勢は1階上にある救急処置の部屋付近にたちまち広がったという。
約5時間後に鎮火した。火災による熱が収まるのを待って建物内部をさらに捜索し、新たな犠牲者の有無などを調べるとした。
イタリアのメディアによると、緊急処置の部屋で治療を待っていたという目撃者は、停電が発生し、病棟全体が即座に炎に包まれる様相を呈したと証言した。
消防当局によると、犠牲者のうち2人は煙の吸入、1人は心臓発作、残る1人はやけどが死因だった。霊安室にあった遺体にも火が回る被害があった。
避難した患者らには子ども7人や複数の新生児も含まれた。同病院の報道担当者は地元テレビ局に、134人は近くの病院に移送されたと述べた。
消防当局は、病院内の配線の不具合や内部で保管されていた化学薬品の一部が出火原因になった可能性もあるとみている。同病院の建設は1337年に最初に始まっていた。