パレスチナ人男性らと少年2人、下着姿でイスラエル軍に拘束か ガザの動画
(CNN) 複数のパレスチナ人男性と子ども少なくとも2人がイスラエル国防軍(IDF)によってガザ地区北部のスタジアムに拘束され、下着姿にされている様子を捉えたとみられる編集済みの動画が、SNS上に出回っている。
CNNは動画の撮影日時を検証できていない。CNNが動画の位置情報を確認したところ、ガザ市のヤルムークスタジアムで撮影されたことが判明した。
CNNは26日遅く、動画や拘束中の子どもについてIDFにコメントを求めたものの、現時点で返答はない。IDFは以前、拘束者の衣服を剥ぎ取るのは爆発物を携帯していないか確認するためだと述べていた。
ここ数週間の間に、数百人のパレスチナ人男性や少年がイスラエル軍によって拘束された。
一部の動画では、下着姿の幼い少年とみられる2人がひとつの画面に登場し、両手を上げながら歩いている。IDFがスタジアム内で指示を出す様子も映っている。
別の動画では、同じ少年とみられる2人が衣服を剥ぎ取られ、両手を頭上に上げながら一列に整列させられている。10代の若者や大人とみられる男性もいる。
動画全体を通して、男性らは衣服を剥ぎ取られ下着姿になっている。
一部の動画では、拘束者は両手を背中で縛られた状態で床に座っている。中には目隠しをされ、一列に整列しながらIDFの監視と検査を受けている人もいる。
一部の動画には女性や子どもたちが拘束されている様子も映っている。ある映像では、服を着た女性3人が後ろ手に縛られ、スタジアムにあるサッカーゴールの前の芝生に座っている姿が確認できる。
サッカーゴールにはイスラエルの国旗が掛けられている。女性たちの隣には、服を剥ぎ取られ目隠しをされたパレスチナ人男性が、後ろ手に縛られた状態で座っている様子が見える。
もとの動画は今月24日、ユーチューブ上にアップロードされた。フェイスブックのプロフィルによると、投稿者は写真家でアーティストとされる。
非営利団体のユーロ地中海人権モニターは、イスラエル軍がガザ市のシェイクラドワン地区からパレスチナ人数百人を拘束し、その中にはヤルムークスタジアムに連れて行かれた女性数十人もいると説明。10歳の少年や70歳超の高齢者が服を脱ぐことを強制され、屈辱的な方法で女性らの前に整列させられていると指摘した。