「イスラエルの狙いはガザ民間人の追放」 国連特別報告者が非難

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(CNN) 国連の国内避難民担当人権特別報告者は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区の民間人を追放しようと画策しているとする声明を発表した。

人権高等弁務官事務所(OHCHR)の22日の発表によると、国連のパウラ・ガビリア・ベタンクール特別報告者は、ガザ地区南部に対するイスラエルの攻撃について、「イスラエルは拡大し続ける避難命令と、民間人や民間施設に対する広範な組織的攻撃によって、ガザの人口構成を恒久的に変えさせようとしている」と訴えた。

その上で、イスラエルがパレスチナ人に対してガザ北部から南部への避難を命じることで南部の安全を約束したにもかかわらず、その約束を破ったと批判。住民はガザ南部の住民と共に再び避難を強いられていると述べ、10月7日以来、ガザ地区の人口の85%が国内避難民になったと指摘した。

「論理的な結論として、イスラエル軍の作戦の狙いは、民間人の大多数を集団で国外追放することにある」とベタンクール氏は述べている。

これに対してイスラエル政府報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、地上侵攻前にムワシ地区を人道区画に指定して、ガザの民間人に一時的な避難を呼びかけたと説明。ハマスがこの人道区画からイスラエルの集落に対してロケット弾を発射していることを国連が非難しなかったとして批判した。

報道官はさらに、ガザ地区の集団避難を促しているのは、自分たちを「難民」と偽って、イスラエルとの平和的な共存よりも暴力闘争を支持する人物だと言い添えた。

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