殺人容疑者、逃亡先のギリシャで時効迫る 豪警察が25年前から指名手配

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ジェームズ・ダラマンガス容疑者は1999年に起きた殺人事件をめぐり指名手配されている/NSW police

ジェームズ・ダラマンガス容疑者は1999年に起きた殺人事件をめぐり指名手配されている/NSW police

(CNN) オーストラリアの警察は9日、25年近く前にシドニー近郊で起きた殺人事件の容疑者について、逃亡先とみられるギリシャで時効が迫っていることを明らかにした。

ジェームズ・ダラマンガス容疑者(54)は1999年4月25日、シドニー近郊ベルモアのナイトクラブで32歳の男性を刺し殺した疑い。

豪連邦警察とニューサウスウェールズ州警察によると、事件の翌日に逮捕状が出たが、容疑者はまもなく出国。ギリシャに逃亡し、その後ずっと同国に滞在しているとみられる。

2003年に身柄引き渡しの試みが失敗に終わった後、ギリシャ当局が同容疑者を訴追することでいったん合意した。だが本人の所在が判明せず、この手続きは中止された。

ギリシャには25年間の時効制度があるため、当局は4カ月以内に同容疑者を見つけ、法的手続きを開始する必要がある。

現在の容疑者の顔を推測した手配写真/Australian Federal Police
現在の容疑者の顔を推測した手配写真/Australian Federal Police

事件で殺害された男性の姉妹は、男性には当時8歳と4歳の子どもがいたと訴え、「国内にもギリシャ側にも容疑者をかくまっている人たちがいる。そのために私たち家族は苦しんでいる」と話した。警察によると、被害者らの家族はギリシャからオーストラリアに移住していた。

豪警察は現在の容疑者の顔を推測した手配写真を作成し、ギリシャの市民らに情報提供を呼び掛けた。容疑者の逮捕につながる情報の提供者には、20万豪ドル(約1940万円)の報奨金を支払うことになっている。

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