ケアンズ孤立 屋根で一夜の住民、ワニ出没も オーストラリア北部で記録的豪雨
シドニー(CNN) オーストラリア北部で記録的な豪雨が続き、多数の住民が屋根の上に取り残されたまま一夜を明かしている。洪水で押し流されたワニが出没した町もあった。
土砂降りの雨は18日も続くと予想され、救助活動が阻まれる可能性もある。
グレートバリアリーフの入り口として知られるクイーンズランド州ケアンズ(人口約15万人)は、数日前に上陸した熱帯サイクロン「ジャスパー」がもたらした豪雨のために、ほぼ孤立状態となった。
クイーンズランド州のスティーブン・マイルズ州首相は18日、「一晩中屋根の上に取り残された人たちもいる」と語った。
ケアンズの約170キロ北部では、病院の屋上に子ども1人を含む9人が取り残されている。しかし雲が低くて雨があまりに激しいために空からの救援ができない状況にあると州知事は説明。「救助に備えて人員が待機しているが、安全にできるまで待たなければならない」とした。
ケアンズや周辺では17日に約300人が救助された。当局によると死傷者は報告されていない。