バイデン米大統領、「ガザから大幅撤収」などでイスラエル説得
(CNN) バイデン米大統領は11日までに、パレスチナ自治区ガザ地区で続く軍事衝突に触れ、イスラエル政府に対し「(派遣する軍部隊の)縮小あるいは大幅な撤収」を説得していることを明らかにした。
サウスカロライナ州で開かれた選挙運動関連の行事で述べた。同行事ではガザでの戦闘休止を求める抗議の声にバイデン氏の演説が中断を強いられる展開ともなった。行事が催された教会は2015年に信者9人が殺害される銃乱射事件の舞台ともなっていた。
バイデン氏はこれらの異議申し立ての声を認め、「その思いは理解できる」とし、「イスラエル政府に対し内密にガザ派遣部隊の大幅な撤退などを働きかけている」と続けた。
ガザでの衝突に関しては民間人の犠牲者が増大すると共に、中東の紛争拡大の阻止を図るためイスラエルの戦略見直しなどを求める声が強まっている。米国もブリンケン国務長官を含む安全保障担当高官を次々とイスラエルへ送り込み、政策の練り直しなどを迫っている。