病院にイスラエル軍接近、患者らが退避 ガザ南部ハンユニス
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区南部のハンユニスで、市内最大の病院にイスラエル軍が迫り、入院患者や避難民らが退避を余儀なくされている。
現地の外国人医師や地元ジャーナリストらが撮影した映像には、同市のナセル病院から数十人の集団が毛布やマットレス、身の回り品を持って避難する様子が映っている。近くで空爆とみられる爆発も起きている。
国際医療NGO「メドグローバル」から派遣された米英共同チームの米国人救急医は、CNNへの音声メッセージで、病院にイスラエル軍が迫り、建物が揺れてパニックが起きていると訴えた。背後に銃声が響くなか、「多くの避難民が病院周辺から徒歩で退避を始めた」と報告している。
イスラエル軍は16日、イスラム組織ハマスが最近、ナセル病院の敷地内からイスラエルに攻撃を仕掛けたと発表した。
イスラエルはこれまでも、ハマスがガザで住民を「盾」として使い、病院やその周辺を軍事拠点にしていると繰り返し主張してきた。