対レバノン国境線で戦争勃発の可能性増大、イスラエル軍参謀総長
(CNN) イスラエル軍のハレビ参謀総長は17日、同国北隣のレバノンとの国境線で戦争が勃発する可能性が近年での同様の局面と比べ「はるかに高くなっている」との厳しい認識を示した。
国境線近くで実施された予備役の演習を視察した際、イスラエルは「レバノン内での戦闘」への準備態勢を強めているとも指摘。
「(イスラエル)北部での戦争が始まる時期は承知していない」としながらも、「言えることは、今後数カ月内に起きる可能性は過去よりはるかに高い」と説明した。
イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」との間の国境越しの軍事衝突は依然続いている。レバノン南部の国境線付近を主要な活動地域にしているヒズボラにはイランが肩入れしている。
パレスチナ自治区ガザ地区での交戦が始まった昨年10月7日以降、レバノンとの国境線付近では衝突が拡大する兆しを示し、イスラエルは近くの地域社会の住民に退避を命じてもいる。