英外相、パレスチナ国家の「承認」検討 ガザ交戦の終結支援で
(CNN) 英国のキャメロン外相は2月1日までに、パレスチナ自治区ガザ地区での交戦の終結を助けるためパレスチナ国家の「承認」を検討する考えを示した。
アラブ諸国の大使をロンドンの英国会内に招いた会合で述べた。地元のPA通信によると、キャメロン氏は席上、承認はイスラエルとパレスチナ国家が共存する「2国家解決」を軍事衝突に終止符を打つ「不可逆的」なプロセスになることに寄与するとの考えを示した。
外相は先に、書面上で「(パレスチナ自治区の)ヨルダン川西岸地区とガザの住民にパレスチナ国家と新たな将来へ向けた信頼すべき道筋となる政治的な展望を与えなければならない」とも主張。「不可逆的なものにする必要もある」とも補足していた。
独立した実現可能なパレスチナ国家への決意を確認することで手助けできるとし、国連を含めて承認する明確な意向を示さなければならないなどとも続けた。
2国家解決の実現に当たっては米国も新たな動きを見せている。しかし、イスラエルのネタニヤフ首相はパレスチナに主権を与える考えに反対し、イスラエルが安全保障上で必要とする要件はパレスチナ国家と相いれないだろうとも指摘していた。