ICC検察官、ガザ南部への攻撃を「深く懸念」
(CNN) 国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は12日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区ラファへの攻撃や地上侵攻の可能性があるとの報道を「深く懸念」していると述べた。カーン氏はまた、ICCがガザでの戦闘で行われたとされるあらゆる犯罪を積極的に調査していると警告した。
カーン氏はXへの投稿で、ICCがパレスチナ情勢について継続的かつ積極的に調査していると述べた。カーン氏は昨年11月、パレスチナ自治区でイスラエルが関与した犯罪が行われたかどうかを調査するよう5カ国から要請があったと明らかにしていた。
イスラエルはICCに加盟しておらず、ICCの管轄権も認めていないが、それでも、ICCは以前から、イスラエルの占領下にあるパレスチナ自治区でのイスラエルの行動を調査していた。
カーン氏は、犯罪の責任者を裁判にかけるため、喫緊の課題として調査を進めていると説明。「法を犯したものは責任を問われる」と警告した。
カーン氏はまた、イスラム組織ハマスが拘束している人質の全員の即時解放を求めた。カーン氏によれば、こちらについても調査の焦点となっているという。